検査科

基本情報

「では採血して血液検査をしましょうね」
診察を受けると医師から皆さんに伝えられる言葉の一つです。

「ああ、やっぱり針を刺されて痛い思いをするのか」そんな事を考える方も少なくないと思います。
では、なんで血液検査をするのでしょうか? 
それには、まず血液とは何かを知る必要があります。
血液とは“動物の体内を巡る主要な液体で、全身の細胞に栄養分や酸素を運搬し、二酸化炭素や老廃物を運び出すための媒体である”とされています。

人間の臓器は良くできていて、具合が悪くなると「ここが悪いんですよ」と普段血液中に出している物を出さなくなったり、逆に多く出したりして不調を教えてくれるのです。
本人には感覚的にお腹が痛いとか、気分が悪いとか、なんとなく元気が出ないとか感じる事ができるのですが、医師は皆さんとの問診から「どこがどれくらい悪いのか」を判断し、適切な治療をしなければなりません。痛みに強い人もいれば弱い人もいます。
症状を的確に話せる人もいれば口下手で伝えることが苦手な人もいます。
そこで血液検査が必要となってくるのです。
不調な臓器が出している成分を全身を巡って運んできた血液を採取して、わかりやすいように数値で表して診断の補助をする。それが血液検査なのです。
結果によって「やはりこの臓器が悪かったのか」とか「本人が話しているより重症かもしれない」など正確に病状を知る事ができるようになります。

検査科では、血液だけでなく皆さんから採取させていただいた様々なもの(検体)を分析・測定、顕微鏡を用いて細胞を目視する事により診断の補助をしています。
また、一部外来採血にも携わっており、輸血療法員会、ICTやNSTといったチーム医療にも積極的に参加しています。

診療内容

検査科は、2階に検体検査室と生理検査室があり、5名で業務にあたっています。
少人数ですが、迅速かつ正確に結果が出せるよう努力しています。

生化学検査

全身を流れる血液には蛋白、酵素、電解質、ミネラルなど様々な成分が含まれています。この成分を自動分析装置で測定し、体内にどのくらいあるのかを数値化しています。少量の血液から体内の異常や栄養状態、薬物濃度などを把握する事ができ、病態や治療効果の判定に役立てています。

免疫血清検査

免疫とは、体外から侵入してくる細菌やウィルス(抗原)に対して防御をし、これらの異物を排除する働きのことです。また、これらの抗原に対して体内の細胞が抗体を産生し、体内で抗原が増殖することも防いでいます。この抗原や抗体の量を血液を使って測定することで、ウィルスなどに感染しているか調べています。また、癌細胞から産生される物質も測定することができ、どの臓器が罹患しているかなども検査しています。

血液検査

血液は、体の中を血管を通して循環している液体のことです。酸素、栄養素、熱量などの運搬や、病原体や異物から体を守るはたらきをしています。血液検査とは、酸素を運んでいる赤血球や、病原体や異物を食べる白血球などの数や形態を調べる検査です。貧血や白血病などが分かります。また、血栓の有無を調べる血液凝固検査も行っています。

一般検査

体内には血液以外にも液体が存在しています。主なものには、尿、髄液、体腔液(胸水、腹水、関節液、心嚢水)などです。これらの中には、蛋白質や細胞、化学成分などが含まれており、これを測定することにより細菌感染や、癌の有無などを調べることができます。
また、便に含まれる血の量や、寄生虫の検査も行っています。

微生物(細菌)検査

病原体(細菌、ウィルス)が存在する部位(尿、便、痰、血液など)から検査材料(検体)を採取し、様々な検査法を用いて、病原体の特定や感染を証明する検査です。また、検出された細菌にはどのような薬が効くかなども検査しています。

輸血検査

体内の血液が3分の一を失うと生命に危険が及びます。輸血とは、手術や外傷などの出血や血液疾患による血液成分の欠乏、全身の機能不全となった場合に血液を補充する治療法のことです。この輸血に使う血液が、患者さんと適合するかどうか、血液型や不規則抗体などを調べて対応します。

生理機能検査

心臓、血管、脳、肺、肝臓、腎臓などのさまざまな臓器の状態をリアルタイムで調べる検査です。また、生理機能検査は他の検査とは違い、臨床検査技師が患者さんに直接接して行う検査でもあります。当院では、心電図、ホルター心電図、呼吸機能検査、聴力検査、脳波、各種超音波検査(心臓、腹部、頸動脈、下肢静脈)などを行っています。超音波検査は、患者さんに対する負担が少なく、臓器の動きや変化を画像で見ることができるので、スクリーニング検査の第一選択肢となっています。

スタッフ紹介

臨床検査技師国家資格を有する5名で検査業務を行っております。

生化学検査・免疫血清検査:担当1名
一般検査・血液検査・輸血検査:担当1名
微生物検査(細菌)検査・採血:担当1名
生理機能検査:担当2名

臨床検査分析装置

生化学自動分析装置:2台
免疫血清分析装置:1台
血糖・HbA1c測定装置:1台
血球計数測定装置:2台
血液凝固分析装置:1台
尿定性分析装置:2台
便潜血測定装置:1台
微生物同定感受性分析装置:1台

心電計:3台(検査科・救急外来・病棟)
超音波(エコー)診断装置:2台
脳波測定装置:1台
電子スパイロメーター(肺機能):1台
血圧脈波分析装置:1台
トレッドミル負荷検査装置:1台
24時間(ホルター)心電計:3台
睡眠時ポリソムノグラフィー(PSG):1台(睡眠時無呼吸症候群)